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お墓の改葬についての注意点
お墓は、一度建てたら先祖代々同じお墓に入るのが、日本の一般的な慣例です。この辺りは、故人が土葬されて、1人1人のお墓が別になる欧米とは大きな違いがあります。日本では、明治時代以降に火葬を行うことが政府や市町村により定められてから一般的になり、遺骨を骨壷へ納め、それをお墓の中に入れていく形式が多いようです。
このお墓、通常はそのまま半永久的に使用されるものが多いのですが、様々な要因でお墓の場所を移転する「改葬」が必要になる場合があります。
例;「生まれ故郷から遠く離れた場所へ引っ越すことになり、そのままだと墓の手入れをする人がいなくなる」
「デザインが古臭いので、新しい墓石にしたい」
「地震などで倒壊してしまい、ついでに場所も移転することになった」
上記はあくまで一例ですが、改葬の際には市町村や、墓地を管理するお寺などへの届け出、新しい墓地の選定などやることがたくさんあります。
また、ご親族間での調整は十分に行う必要があります。改葬の結果、ご親族の中で誰かがお墓から遠くなってしまうとか、改葬自体を快く思わない方ももちろんいらっしゃることでしょう。
改葬を行う際は、早急に物事を進めるだけでなく、相手の意見も尊重しつつ、改装を行う必要性を説明していく事が、のちの親族間でのトラブルを未然に防ぐ事になります。